今回お届けするノウハウはこちら
- 1-1 ファンダメンタルズが強い相場ではチャートはどのように動くか
- 1-2 相場参加者の種類
- 2-1 現在の相場で勢力のあるプレーヤーの目的と行動を把握する。
- 2-2テクニカルトレーダー
- 2-3 ヘッジャー(実需)
- 2-4 スペキュレーター
- 2-5 オプショントレーダー、先物トレーダー、
- 2-6 各国政府、中央銀行もしくはIMF
- 3-1 現在の相場でどのプレーヤーが強いかを把握するための手順
- 3-2 現在相場において「強いプレーヤー」は誰であるかを合理的に判断するには
- 4-1 ファンダメンタルズ相場で我々が採るべき2つの行動
- 4-3 ファンダメンタルズ影響下における相場リスクとは何か?そしてリスクをヘッジする方法3つ。
- 5-1 ファンダメンタルズ影響下における短期デイトレードの具体的手順
- 5-2 ロットを少なくするもしくはトレードそのものを行わないことで資金をリスクから守る
- 5-3 取引をする際に自分のトレードアイデアに対して根拠を強める情報を収集してから仕掛ける
- 5-4 ファンダメンタルズ要因が強い相場における固有のメンタル問題への対処方法
- 6 まとめ
1-1 ファンダメンタルズが強い相場ではチャートはどのように動くか
戦争が起こりそうだったり、地政学的なバランスが崩れると相場はニュースヘッドラインに左右されテクニカル的に動かなくなります。テクニカル=規則性、法則性ですから、当然テクニカルトレーダーは稼ぎにくくなります。どんなトレーダーでもテクニカル指標は必ず使いますから、「稼ぎにくさ」はトレーダー全体に影響します。
また、テクニカルトレーダーだったものが、他の目的のトレードにシフトする場合もありますし、トレードを一時的に休止する、またはポジションを性急に手仕舞うという行動をとったりしますので、乱高下に拍車がかかることになります。
1-2 相場参加者の種類
相場には目的や手段、トレードスタンスに応じた様々なプレーヤーがいます。まずは今現在勢いの強いプレーヤーの目的を知って彼らの行動を理解する必要があります。次は短期トレードに徹するリスクを下げるですね、そしてリスクと次にメンタルですね。こういうときは焦らない。とにかく突発的にテクニカルを無視して動いたりするのでそこで儲けそこなったことを悔やまない、そういうメンタルを身につけることが必要になってきます。
2-1 現在の相場で勢力のあるプレーヤーの目的と行動を把握する。
相場参加者(プレーヤー)は沢山いて彼らの行動は目に見えませんよね。行動には必ず目的があり、トレードスタイルに応じてさらに行動も変化します。もしくは状況に応じて目的や行動を使い分けたりするプレーヤーもいるでしょう。
もちろん私達もプレーヤーのうちの一人。目的は、そう。積極的に日々利益を取りに行くトレーダーです。相場参加者の目的を知れば、自分の敵、味方が分かってきます。それは株式投資であってもFXトレードであっても、ビジネスでも同じではないでしょうか?
2-2テクニカルトレーダー
まず一つ目はテクニカルトレーダーです。これはわかりやすいですよね。チャートなんらかのテクニカル手法で分析する、もしくは何がしかのプログラムで相場を分析してトレードタイミングを図る人です。程度の差はあれ、ほとんどのトレーダーがテクニカル要素を持っているといってもよいでしょう。
2-3 ヘッジャー(実需)
輸入輸出に携わる貿易企業や経済活動を通して通貨を調達したい人のことを実需筋、またはヘッジャーといいます。企業間取引においてあらゆるリスクをヘッジしたいという目的があります。ヘッジを積極的に活用し利益を生み出そうとするヘッジファンドという存在もあります。
2-4 スペキュレーター
リスクをヘッジしたい人がいるならそれを請け負う人が必要になります。為替を含めどんな取引も相対で売買(相手が必要)されなければならないからです。銀行、投資銀行などはヘッジャーの要求を受け入れることでリスクを積極的に取りながらそこから利益をあげます。
2-5 オプショントレーダー、先物トレーダー、
ヘッジャーと呼んでもよいのですが、私達はオプショントレーダー、先物トレーダーを別の存在として把握しています。彼らは現資産から派生する権利を元にして先日付で積極的に自分の目的を達成したいと考えます。オプションもしくは先物など金融商品をレバレッジ取引し多くの利益をあげます。
オプションとはいわば「起こってほしくない」リスクを担保する保険ですから、原資産の動きとはまったく異なります。オプショントレーダーの行動もテクニカルトレーダーのそれとは異なるのです。つまりは表面上のチャートを観ているだけでは値動きを分析できません。
2-6 各国政府、中央銀行もしくはIMF
それぞれの国の主枠を持って通貨を動かすとかですね、よくあるわけですよね。基本的にはその政府がその国の通貨を意図的に強烈にコントロールするということは
一応してはいけないということになってますけども、やっぱり通貨が暴落したりするとですね、その国もこの貿易上困ったりするんですよね。自国通貨というのは高くなっても安くなっても困るわけですよ。ですから大幅に上昇したり大幅に下落したりすると政府が動く可能性もあってですね、それもやっぱり為替相場のプレーヤーの1人。しかも影響力の大きな流れの一つですよね。
3-1 現在の相場でどのプレーヤーが強いかを把握するための手順
例えば戦争が起こる、起こりそうとなったときにその当該国、敵味方、どっちが味方でもいいんですけども、目的に応じた相場のプレーヤーの中で誰が強くなるかっていうことですよね。当然ながらテクニカル中心のトレーダーは目の前のチャートだけで分析しますから、規則的に動かない相場では影響力が弱くなるわけですよねテクニカルで分析しようとしても、それ以外のファンダメンタルズ要素、それ以外のプレイヤーの動きが強くて、テクニカルプレーヤーはいなくなり、要するに規則的に動かなくなるわけですよね。なので、相対的にテクニカルとレーダー以外のあのパワーが強くなります。
もちろんそういった場合、テクニカルトレーダーだった人が別のプレースタイルになるという場合もありますので、よけいにテクニカル的な動きが阻害されてしまうわけですね。
ですからテクニカル一辺倒でやらないで、今はテクニカルトレーダーが弱いなとなったら、今強いプレーヤーは誰かなということを推測して、彼らに我々の行動も寄せていかなければいけないわけですよね。
ちなみに、テクニカルトレーダー以外の誰が強いのか、それを明確に当てることはできないわけですけども、我々の推測する以外にないわけですよね。情報を集めて、なるべく合理的に、今どのプレーヤーが強いのか分析していかなければいけない。例えば戦争が起こりそうなったらやっぱり政府各国の政府の力が強くなりますよね。株なんかも下落しますし、
戦争になったら有事のドル買いとかですねやっぱりそういうファンダメンタルズ分析をしてる人たちの方が強くなる。あとはオプショントレーダーですね。
そもそもテクニカルで分析していない自分たちのリスクをヘッジすることしか考えていない、もしくはヘッジすることでより積極的に、そのヘッジする保険的なもので儲けたいとかですねそういう人たちが強くなるという。
だから我々は、例えば戦争が起こりそうになったら、ファンダメンタルズとレーダーが強くなるなとか、あとはパニックで有事のドル買いをする、実需の人たちっていうか、ヘッジファンドとか大きなファンドを動かしてる人がリスクヘッジの方向に動いてくるだろうなとか、あとはリスクヘッジをする方向に動く人がいるということはそのリスクを積極的にカバーして、それで儲けたいというオプショントレーダーとかですね、あとはクレジットデフォルトスワップとかを積極的に買う人たちや、リスクを取るヘッジファンドが強くなる。と考えるべきだと思います。
3-2 現在相場において「強いプレーヤー」は誰であるかを合理的に判断するには
それはどこでわかるのでしょうか。今までお伝えしたことは単なる憶測に過ぎないですよね。こうなるんじゃないかなという。そうではなくて、チャート見て今どのプレーヤーが強いか判断しなければいけません。要するに、規則的に動いてない。
となったら、はっきり言えば、テクニカルトレーナー以外の人が強いということになりますし、オプションが設定されている場所も、最近では公開されるようになったので、オプション、ピボットポイントが機能するようになってるなと気がついたら、やっぱりオプショントレーダーが強いということです。
あとは株とかが下落する、そしてドルが買われる安全資産といわれる。フランが買われるとか、金が買われるビットコインが売られたりとかする、ちょっとなるとリスクヘッジに動いている人が多いということになるじゃないですか。ですから、ちゃんといくつか見れば、今テクニカルで動いてるのか、テクニカル以外のプレイヤーの方が強いのか。すぐわかるということですね。実際この裏側にいるプレイヤーは目に見えないんですけども、必ずチャートに現れるということですね。
4-1 ファンダメンタルズ相場で我々が採るべき2つの行動
テクニカル手法で動いていない相場でトレーダーが採るべき行動は2つです。それは、はっきり言えば短期デイトレードに徹するしかないわけですよ。要するにテクニカルトレーダーがいなくなる、テクニカル的に相場が動かないということは、大きな流れ「トレンド」が出ない、出にくいということじゃないですか。なので、そういう大きな流れが出ない相場だなとなったら、新規の参入者もいなくなってくるので、大きなトレンドは出ないってことはもう必然的に短期トレードでトレードするしかないわけですね。時間的リスクを避けるということです。
4-3 ファンダメンタルズ影響下における相場リスクとは何か?そしてリスクをヘッジする方法3つ。
リスクとは不確実性のことです。ファンダメンタルズが影響する相場においては、未来の不確実性が上がる、つまりリスクが高くなります。ずっとポジションを持っていても、なかなか思った方向にいかない。資金効率が悪くなるというリスク、あとは突発的にファンダメンタルズのネガティブなヘッドラインニュースでガクンと下がったりする。突発的な予期せぬことが起こるリスク。時間とともにマイナスのスワップ金利がつくなど、時間経過のリスクがあります。
リスクを避ける方法は三つ。
- 短期トレードに徹する
- ロットを下げる、またはトレードしない
- 追い風情報を得る
この3つです。詳しく説明していきましょう。
5-1 ファンダメンタルズ影響下における短期デイトレードの具体的手順
具体的にどういう行動手順かというと、1・トレードアイディアを立て、2・エントリーポイント(仕掛ける場所)と、ターゲットポイント(利益確定の場所)を把握しますが、ターゲットポイントまでポジションを引っ張ってると、負けないまでも、なかなかそこまでいかない。下手したら1週間から2週間もポジションをホールドしなければいけなくなる。時間効率が悪いのですね。
となれば、目的地(利確ポイント)に到達したとしても精神的に疲弊しますし、下手したらマイナススワップがかなりついて、勝ったんだけどもスワップ金利を差し引くとかなり手取りが少ないなということにもなかねません。
ファンダメンタルズ要素が強くテクニカル的に動いていないと判断したら短期トレードに徹しましょう。ターゲットの手前で適度に利食いし、トレードアイデアを数回に分けて実行するというイメージです。しかしいつまでも短期トレードを続けるわけではなく、トレンドが出たらテクニカルトレーダーとしての振る舞い、トレンドフォローをしていきましょう。臨機応変に相場に合わせて瞬時に自分のトレードスタイルをアジャストさせていく必要があります。少なくともトレンドが出るまでは短期トレードに徹しましょう。要するにリスクを下げるわけですよね。
5-2 ロットを少なくするもしくはトレードそのものを行わないことで資金をリスクから守る
相場の未来が予見できないから、安全にロットを少なくしてトレードをするということでしょうか?それは違います。不確実性の高い相場では、戻り(または押し目)が深くなります。つまりはSL(ストップロス)が深くなる、または損益比率が悪くなりますので、必然的にロットサイズ計算をするとロットが少なくなるのです。もちろん積極的なリスク回避としてのロット縮小もありますが、トレーダーが相場のリスクを回避するもっともすぐれた行動は「やらないこと」です。
「やらない」とは、実は非常に強いメンタリティ(意思)が要求される行為です。人間は「やる」か「やらないか」の選択なら「やる」という決断を本能的に好む生き物だからです。
参考記事:トレンドとはなにか?トレンドの定義とトレンドフォローアクション
5-3 取引をする際に自分のトレードアイデアに対して根拠を強める情報を収集してから仕掛ける
自分のしようとしている取引に対して援護となる情報が得られればリスク(不確実性)はかなり減ります。ゼロにはなりませんが。逆に言えば援護情報が得られなければ、まだまだリスクが顕在化しているということですから、一時的に様子見をして、仕掛けてはいけないということです。
参考記事:追い風情報を集めよう。トレードの勝率を高めるための6つの情報収集テクニック
5-4 ファンダメンタルズ要因が強い相場における固有のメンタル問題への対処方法
次にファンダメンタルズが強いときの対処法の三つ目です。それはメンタルの問題です。整えて、焦らないっていうことですね。はい。どういうことかというと、こういうときというのは当然短期トレードに徹しなきゃいけないイライラするしかけてもなかなかわからない。はい。しかも、手仕舞いしたとたんぽんと上がったりですね、取り損ねたりする。なんかリズムが合わないなという。
もうちょっと持ってればよかったっていう日もあればやめてよかったという日もあるし、仕掛けてなかなか上がらないとなれば、メンタルが非常に揺さぶられて遣られてしまうわけですよね。要するに疲弊してしまう。疲弊するとさらに思考能力が低下し判断力が鈍る。鈍った状態でトレードしてもうまくいきません。
ファンダメンタルズが強いなテクニカルトレーダーが弱いなという、相対的にその他の人たちのトレーダーが強いなとなったら、まずはメンタルをニュートラルに整えなければいけないなと思わなければいけないですね。
そして、気をつけることは三つ。
1つ目は、焦らないこと。こういうときはなかなか動かないよね、リズムが悪いよねと諦めにも近い気持ちを持つことが重要です。相場のリズムに自分のタイミングを合わせられなくても、しょうがない時期だということを理解する。2つ目は儲けそこなったことを悔やまない。突発的な動きがあると儲け損ねます。悔しくなる。悔しいということは感情が揺さぶられており、やはり判断を間違ってしまいます。トレードを仕掛けて、利益を確定した後に、思った方向にぐんぐん進んで行く場合がよくあります。短期的デイトレードに徹する時期ですから当然と言えます。
勝ちで終わったけれど、もっと稼げたんじゃないかという悔しさが出ますの、その気持を落ちつけなければいけないですね。あと、なかなかタイミングが合わないということは、チャンスは分かっていたけど、勝利を自分のものにできない場面も多くなります。それもまた焦りの原因になります。
今月まだ稼いでない、予算を下回っているけど、なかなかチャンスが来ないな、ちょっとやってしまおうかなと、リスクの高い場面で、焦りからポジション持ってしまうということもあります。三つのメンタル問題を気をつけていただければこういったやりにくい相場において不用意な負けを喫することなくトレードを続けていけると思いますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
6 まとめ
ファンダメンタルズが強い相場におけるトレーダーとしての対処法3つをお伝えしてきました。1つ目は、今もっとも強いプレーヤーを知り、彼らの目的と行動を理解して、我々も彼らの行動にフィッティングしていく。
2つ目は、短期トレードに徹する。こういうときはリスクがあるつまり、仕掛けてもなかなか上がらない。仕掛けてもトレンドが出ない。突発的に動く。保有する時間を短くして時間的リスクを減らす。ポジションサイズ(のロットサイズ)を下げる。トレードを控える(またはやらないのも手)、トレードを仕掛ける際、追い風情報など補助的な援護情報を限りなく集めて集まったら仕掛ける。つまり、リスクが軽減されるか、リスクを何かでカバーできる情報が集まったときだけトレードを行う。3つ目は、メンタルを整えるということでしたね。こういったファンダメンタルズ要因が強いときはとにかく焦ってしまう、なかなかタイミングがつかめなかったり仕掛けてもなかなか上がらなかったり大きなトレンドが出ないので、稼ぎも少なくなりますので、まずは焦らない、そして突発的に動いて仕掛け損なっても、悔やまない、あとは仕掛けて手仕舞いしてから、その後にぐんぐん思った方向に行ってもっと設けられたのにという欲張らないということでしたね。
以上3点に注意をして、永続的にトレードを行っていけるトレーダーになってください。一時的に勝つトレーダーはたくさんいます。しかしトレードを続けているうちにファンダメンタルズ要因が強い相場は”必ず”やってきます。テクニカル手法だけでは相場の波を渡っていけないということです。