再現性のある手法って魅力的。自分でもできそうな感じがしてきます。令和に入ってからというもの、もはや楽に稼ぐ方法があるかないか?なんて議論は時代遅れですよね。中退した中学生※注1だって稼いでる。要は再現性があるかどうかの問題です。
これからはあらゆるものに課税される大増税時代。インフレで物価もアップ。年金もあてにならないですから、いままでと同じ労働対価、つまり給料だけでは到底生活水準を維持できません。singularityシンギュラリティ(技術的特異点)が起こって自分の職業すら消滅しちゃうかも。じゃあ副業だ!ということになりますよね。当然です。
でも、副業やりましょう!投資を始めましょう!というサイトはたくさんありますので、稼げるだろうけど自分にはできるのか?誰にでも簡単に出来るのか?という不安がつきまといます。それが再現性と呼ばれるものです。
再現性とは、簡単に言えば特殊な才能や経験によらず「誰でも」ってことです。あとは本人のやる気だけ。これからあなたに、再現性とはなにか?をお伝えしていきます。それを知ることで、巷にある儲かります!と謳われたあらゆる副業や稼ぐ方法に再現性があるのかどうか自分で判断することができるようになります。
当然ながら、僕らが使っているトレード手法にも、その再現性ってやつが備わっています。再現性が無いことは、悪いことではありません。こと芸術や伝統工芸などは経験や勘がある程度必要ですので、そもそもすぐにだれでも再現できる職業ではないのです。
再現性とは何か?
再現性とは、上手くいっている人の技術(=ノウハウ)を使って、誰でも同じ結果を生み出せるか?生み出し続けられるかを意味します。
ですから一時的な再現性ではだめで継続的に再現されなければ、再現性が無いということになります。しかし継続には双方の努力が必要です。せっかくのノウハウでも実践する側が三日坊主であれば、再現性は一時的なものになるでしょう。
再現性の5つの要素
成功者のもつノウハウの再現性は5つの要素で構成されます
・人的要因
その人の天性の才能に依存するノウハウかどうか。学力や資質の低いものでもできるのかどうか。パソコンのスキルなど特定のスキルが必要ではないか?年齢や性別の違い、障害の有無で再現に差がでないかどうか。
・環境要因
家庭環境に恵まれている人、一部上場企業に勤めたり安定した収入を得ている人、資金量の多い人だけが再現できるのか?実家暮らしの独身で時間がたっぷりある人しか学ぶ時間のとれないノウハウではないか?
・経験的要因
経験値、経験則、経験による暗黙知などに依存する再現性ではないか。経験のない初心者でも「すぐに」できるのか。初心者が何十年も経験をたくさん積めばできるようになる、、というのはナンセンス。それはすなわち伝統工芸などの弟子入りと同じようなものですから素晴らしいことですが再現性は無いと言えます。
・メンタル要因
積極的な人やチャレンジ精神、リスクを恐れないなどメンタルの強いひとだけの再現性ではないかどうか。またそのノウハウを実践するのにメンタルが揺れ動くようなら、それに耐えられず再現できない人も出てくるでしょう。
・技術的要因、難易度要因
技術的に難易度が高く、だれでもできるのかどうか?例えば投資やトレードに大学卒程度の数学が必要なのであれば、「だれでも」という要素はかなり限定されてくるはずです。また、始めるのにある程度リスクがあるなら、さらに難易度も高くなります。または特定の種目でしか再現性のない技術でもいけません。例えばドル円では機能するけど、ユーロドルでは機能しない手法とか。もちろん種目に特化した狭義の再現性もありますが、そのノウハウを提供する側はそれを明記する義務があります。この手法の再現性は限定的です、と。
再現性だけでは「再現」できない理由(ワケ)とは。
自転車の乗り方に再現性はあるかというと、あります。自転車に乗れるようになるには運動神経が90%以上を占めるので、ひたすら練習してカラダに覚えさせるだけです。あとは恐怖心の克服くらい。それで誰でもが再現性高く乗れるようになるはず。自転車が転倒しない理由はジャイロ理論によるもので…とか、発進するときはまずパワーはトルクと角速度の積だからして、
P = τ ω
回転数と角速度の関係は以下
n = 60 ω / (2 π)
ペダル上での力とトルクの関係は以下
f = τ / L
ニュートンとkgfを変換すると
T = f / g
上の四つの式を全部あわせると・・・
T = ( 30 P ) / ( π L g )
となる。たとえば、ここに、
P = 200 W
L = 0.17 m
g = 9.8 m/s2
n = 90 rpm
を代入すると
T = 12.7 kgf
になります。だからクランク全周に渡って約13kgfの力をかければいいな!でも現実的にはクランク全周にわたって均等に力をかけるのは不可能なので、踏みやすい3時方向の頃を中心に踏み込む事になるので、踏んでいるところと踏まないところにわけなければいけない。
なので、踏んでいるところではざっくり2倍の力で踏み込むとすると、
T = 25.4 kgf
になるから片足で25kgで踏めば良いのでかなり、弱い力で良いな。
記号表
P:パワー[W]τ:トルク[N・m]n:回転数[rpm]ω:角速度[rad/s]g:重力加速度[m/s2]L:クランク長さ[m]f:ペダル上での力[N]T:ペダル上での力[kgf]
などと考えながら自転車に乗る人はいません。
でも現代社会でのビジネスはどうでしょう。情報収集や協力作業、基礎知識、経験、メンタルなどいろいろなことが協調連動して結果が出るものがほとんど。トレードもビジネスと同じですよね。
そうなんです。何かを身につけるとき、それはカラダを使ったものなのか?それとも頭を使うものなのかによって再現性や修得の流れも違ってくるのです。
ですから知識だけを身に着け日々トレードしてカラダに覚えさせるだけでは再現できないのです。

脳には大きく分けて3つのレイヤーに分かれており、一番原始的な生理的欲求を司る爬虫類脳と言われる部分、生存するための本能を司る動物脳と言われる部分、そして人間が運動能力とトレードオフさせて発達させてきた理性で考えるための人間脳と言われる部分があります。自転車は脳の本能の部分と運動神経を連動させ「再現」する行為です。
トレードや他のビジネスはというと様々な情報や本能、感情、判断を複合的に「理性」で取りまとめて最善の答えをもってカラダ(指)を動作させなければいけません。ですから理性とカラダを連動させる訓練、僕らは「プラクティス:演習」と呼んでいますが、その演習を正しく、繰り返し行わないと再現性が生まれないということです。
それは企業で新入社員を教育するときにも言えるでしょう。マニュアルを渡しただけではだめなのです。
また、環境が変化したときの対応力や、きちんとノウハウ通りにやっているのに上手くいかなくなってきたとき、自己流になってないか?手順が雑になってないか?問題点を洗い出し自己管理によって修正していく力(=修正力)も必要になります。
プラス「実践力」「継続力」
再現性の高いノウハウを聞いたとしても実践しなければ何も生み出せません。難しくて実践できないのかもしれませんし、単に一歩が踏み出せない場合もあります。意外と実践できずに終わってしまう人が多いのです。人それぞれ実践力が違いますので、それをサポートする仕組みも必要になってきます。
例えば、だれでも最初の一歩が始められるようにノウハウをさらに小さい段階(ベビーステップ)に分けてあげるなどの仕組みがあれば、それだけでも再現性は高くなるでしょう。
人によって継続力も違います。真剣でない場合は数ヶ月で飽きてしまう人もいるでしょうし、そもそもsingularityシンギュラリティ(技術的特異点)が起こってそのノウハウ自体に継続性が無くなってしまう場合もあります。いつまでも機能し続けるノウハウなのかを、どうやって証明するのでしょう?
それは、シンクロニシティ:先読み力です。これがないと「私のノウハウは永久に使える!」とは言えません。
まとめ:
国民総副業時代。政府も金融資産倍増計画と称してすべての国民に投資を奨励し「自分で稼いでください」というスタンスを明確にしています。「稼ぐ系」の情報商材もたくさん増えている。ですから私達がノウハウに触れたとき自分で「再現性」について検証する必要があります。
稼ぐ方法そのものに再現性があるか、ないかは、その手法単独では判断できないということです。しっかり稼げるかどうかは、再現性の5つの要素+①そのノウハウは他人に実践させる仕組みがあるのか(実践力)、②継続性(他人につづけさせる仕組みを持っているか)、③先読み力(ノウハウの永続性を予測するチカラ)が重要になってきます。
僕らの株式とFXのトレード手法には再現性を満たすすべての要素を備えてあり、だれでも同じ成績を残すことが可能です。
※注1・・・・稼いでいる中学生
古くはキメラゴンくん。ゆたぼん今では「稼いでいる中学生」と検索すればたくさんヒットします。